何かの京都本で読んだコラムに、
京都は千年の都であるがゆえに
各地の名産品はもとより、各地の野菜や果物が
その種子とともに持ち込まれ、
都人が口にあったものを大事に育ててきた。。。
という事が書いてあった。
都で発達した懐石料理は、
素材の持ち味をそのままに生かす調理であるので
野菜の品質はより厳しく吟味された。。。とも。
山に抱かれ、豊かな水に恵まれた京都という地が育んだ
美味しい野菜をつかった老舗の料理には、
素材自身の『気』が宿る。。。そんな気がした。
三友居の滋味とともに迎えた送り火の夜。
送る火が今年もともり、消えていった。